強制執行による債権回収(差押え)


勝訴判決を得たにもかかわらず、相手方が支払わないとき・・・

公正証書を作ったにもかかわらず、相手方が支払わないとき・・・

債権者は、差押えなどの強制執行を行なう必要があります。司法書士は、申立書の作成・提出代行を通じて、速やかな債権回収のお手伝いをいたします。


強制執行による債権回収の種類


強制執行による債権回収は、何を差し押さえるのかによって、手続が大きく異なります。

 種類 内容
債権執行
  • 相手方の第三者に対する債権を差押えます。
  • 銀行預金を押さえることが多いです。(第三者は銀行)
  • 給与を押さえることも多いです。(第三者は相手方勤務先)
動産執行
  • 相手方の動産を差押え売却します。
  • 相手方が法人である場合には、有効な手続の一つです。
不動産執行 相手方の不動産を差押え、売却します。
自動車執行 相手方の自動車を差押え、売却します。

所要時間


 種類 手続き 所要時間
債権執行 ご依頼~申立書作成・提出 1~2週間

司法書士報酬・費用


業務の種類 司法書士の報酬・手数料 実費
送達証明書 10,000円(税別)

判決のとき:150円と交通費

公正証書:250円と交通費

執行文付与 10,000円(税別)

判決のとき:300円と交通費

公正証書:1,700円と交通費

(複数管轄のときなど)

債務名義数通付与

10,000円(税別)

判決のとき:150円と交通費

公正証書:250円と交通費

債権執行 40,000円(税別)【1】【2】 8,000円ほど
動産執行 100,000円(税別) 40,000円ほど
不動産執行 100,000円(税別) 500,000円~(兵庫県)
自動車執行 100,000円(税別) 230,000円~400,000円(兵庫県)

強制執行が奏功した場合の

取立などに関するご相談

10,000円(税別)/時間  

【1】相手方が二人以上の場合(連帯保証人の財産も同時に差し押さえる場合など)、一人増えるごとに2万円(税別)を加算します。

【2】管轄が複数になる場合、1管轄増えるごとに4万円(税別)を加算します。

 

Q&A よくあるお問い合わせ

強制執行一般


Q.どの財産に執行すれば良いか、教えていただけますか?

はい。相手方の財産を複数教えていただければ、どの財産が最も相応しいかをこれまでの経験からご回答させていただきます。もっとも、どこに財産があるのかは、ご依頼者様ご自身で見つけていただく必要があります。

(平成30年1月・あなまち司法書士事務所・司法書士佐藤大輔)


Q.債務者は、税金の滞納も多いです。強制執行する際に、注意することはありますか?

原則として、租税は、一般債権より優先します。(国税徴収法8条、地方税法14条)

あなたが申し立てた差押手続なのに、税務当局が先に回収できるのです。よって、あなたが「債務者のある財産に強制執行しようとしている」ことを税務当局に知られないようにしなければ、なりません。

もっとも、不動産執行・自動車執行の場合には、差押の申立をした時点で、裁判所書記官が税務当局に通知します(民事執行法49条、民事執行規則97条)ので、税務当局に知られてしまいます。

債権執行の場合には、裁判所書記官が税務当局に通知する旨の規定がありませんので、税務当局に知られる可能性は低くなります。 税金の滞納が多い相手方の場合には、この点も考慮に入れて、差押の対象を決めなければなりません。

(平成30年1月・あなまち司法書士事務所・司法書士佐藤大輔)


債権執行


Q.預金を差押えしました。差押えの効力は、その後、その口座に入金されたお金にも及びますか?

差押命令が銀行に届いた時点で、口座にある金額にのみ及びます。

残念ながら、その後、その口座に入金があったとしても、その入金には差押えの効力は及びません。

(令和元年8月・あなまち司法書士事務所・司法書士佐藤大輔)


Q.給与を差押えしました。差押えの効力は、その後の給与にも及びますか?

差押え後に発生した給与債権にも差押えの効力は及び(民事執行法151)、差押え金額満額になるまで、毎月相手方勤務先からあなたへ支払われます。また、給与を差し押さえる場合には、退職金をも押えるのが通常です。

(令和元年8月・あなまち司法書士事務所・司法書士佐藤大輔)


Q.養育費を払ってくれないので、給与を差押えしたいと、思います。毎月の未払を確認したうえで、毎月差押えしないといけませんか?

養育費や婚姻費用など扶養義務に関する債権は、一度でも滞納すれば、まだ支払い期限が来ていない分も含めた差押えが可能です(民事執行法151条の2)。そして、差押え後に発生した給与債権にも差押えの効力は及び(民事執行法151)、差押え金額満額になるまで、毎月相手方勤務先からあなたへ支払われます。

(令和元年8月・あなまち司法書士事務所・司法書士佐藤大輔)


Q.給与を差押えしました。給与全額をわたし(債権者)が受け取れますか?

給与は生活の基盤になるお金ですので、その4分の3については差し押さえてはならないことになっています。これを表にまとめると次のようになります。

あなたの債権の種類 差押え可能な範囲

養育費・婚姻費用などの扶養に関する債権

(民事執行法151条の2)

下記①②の大きい方の金額

①税引き後給与の2分の1

②税引き後給与のうち33万円を超える部分

一般債権(上記以外)

下記①②の大きい方の金額

①税引き後給与の4分の1

②税引き後給与のうち33万円を超える部分

(令和元年8月・あなまち司法書士事務所・司法書士佐藤大輔)


自動車執行


Q.債務者は、自動車を持っています。この自動車を強制執行して債権回収したいと思いますが、注意点を教えてください。

債務者が日常的に使用する自動車を差し押さえると、債務者に与える心理的圧力は大きいです。もっとも、次のような点にご注意いただく必要があります。

  1. リースやローン中の自動車には、強制執行できない。
  2. 債務者が税金も滞納している場合には、税金に先に取られてしまいます。
  3. 競売手続では中古自動車価格よりも更に安くなってしまい回収額が少ない。
  4. 強制執行の申立費用が債権執行よりも高額になる。

(平成30年1月・あなまち司法書士事務所・司法書士佐藤大輔)


Q.自動車執行する場合の具体的なコストを教えてください。

神戸地方裁判所管内(兵庫県内)では、次のようなコストがかかります。

 項目 費用
自動車登録事項証明書取得費用(行政書士)  3,240円
裁判所予納金  50,000円(神戸地裁)
申立書貼用印紙  4,000円
予納郵券ほか郵便費用  5,000円
申立書作成司法書士報酬 108,000円
自動車レッカー費用 ~100,000円
近隣月極駐車場代 × 売れるまで3か月~1年分 17,000円(灘区)×3~12か月
仲介手数料(駐車場代1月分) 18,360円
※自動車の鍵を交換する費用までは不要です。債務者から取り上げた鍵を渡すか、競落人が競落人の費用で交換します。

また、

落札予想額 > コスト + 債務者の滞納税額

とならないようであれば、他の財産に対する強制執行を検討いただくべきです。

 

(平成30年1月・あなまち司法書士事務所・司法書士佐藤大輔)

『きっちり回収いたしましょう!』